あばら筋とは?役割や種類について解説

あばら筋とは?役割や種類について解説

初めての住まい作り

「あばら筋」という言葉の意味と、役割について教えてください。

住まい作りの専門家

「あばら筋」とは、鉄筋コンクリート構造において、梁のせん断破壊を防ぐために挿入される補強筋のことです。せん断破壊とは、力が梁にかかったときに、梁がねじれるように壊れてしまう現象のことです。

初めての住まい作り

なるほど、せん断破壊を防ぐために「あばら筋」が使われているのですね。どのように「あばら筋」は作用するのですか?

住まい作りの専門家

「あばら筋」は、梁にねじれの力が加わったときに、梁の断面がずれるのを抑える働きをします。これにより、梁のせん断破壊を防ぐことができます。また、「あばら筋」は、梁の曲げにも抵抗する働きがあります。

あばら筋とは。

建築・リフォームに関する用語に「あばら筋」があります。これは、鉄筋コンクリート構造において、梁のせん断破壊を防ぐために用いられる補強筋のことです。梁は、建築物において荷重を支える重要な部材ですが、せん断力によって壊れることがあります。せん断力とは、梁にかかる荷重によって生じる力の一種で、梁を横方向に壊そうとする力です。あばら筋は、梁のせん断破壊を防ぐために、梁の側面に配置される補強筋のことです。あばら筋は、梁のせん断力を補強し、梁を壊れにくくする役割を果たしています。

あばら筋とは

あばら筋とは

あばら筋とは、人間の胸部にある胸郭の一部を構成する骨のことです。左右12本のあばら骨で構成され、背骨と胸骨で連結されています。あばら骨は、内臓を保護し、呼吸を助けるという重要な役割を果たしています。

胸骨と背骨、鎖骨、肩甲骨とともに胸郭を構成し、胸部内蔵を保護しています。呼吸の際には、息を吸うときにはあばら骨が上方に広がり、息を吐くときにはあばら骨が下方に狭まることで肺の容積を変化させ、空気の出入りを助けています。

あばら筋は、大きく分けて2種類あります。一つは、あばら骨と背骨を連結する筋肉である背肋筋です。もう一つは、あばら骨と胸骨を連結する筋肉である腹肋筋です。
背肋筋は、あばら骨を上方に引き上げる働きがあり、息を吸うときに働きます。腹肋筋は、あばら骨を下方に引き下げる働きがあり、息を吐くときに働きます。

また、体をねじったり、ひねったりする動きにも関わっています。

あばら筋の役割

あばら筋の役割

あばら筋の役割

あばら筋は、胸郭を構成する重要な部分であり、さまざまな役割を担っています。

1つ目は、呼吸を助けることです。あばら筋は横隔膜と協力して、肺を拡張・収縮させ、呼吸を可能にしています。

2つ目は、胸部を保護することです。あばら筋は、骨格の一部であるため、胸部を衝撃や圧迫から保護しています。

3つ目は、体幹を支えることです。あばら筋は、腹筋や背筋とともに体幹を支え、姿勢を保つのに役立っています。

4つ目は、筋肉の起始・停止部位となることです。あばら骨は、肋間筋や腹筋、背筋などの筋肉の起始・停止部位となっています。これらの筋肉は、呼吸や体幹を動かすのに重要な働きをしています。

あばら筋は、呼吸、胸部の保護、体幹を支えること、筋肉の起始・停止部位となることなど、さまざまな役割を担っています。これらの役割を担うことで、あばら筋は身体の健康に欠かせない部分となっています。

あばら筋の種類

あばら筋の種類

あばら筋の種類

あばら筋には、大きく分けて3種類あります。その中でも、胸を覆っている肋骨の周囲の筋肉の総称を「肋骨筋」といいます。肋骨筋は、大きく分けて「外肋間筋」「内肋間筋」「横隔膜」の3つに分かれています。

・外肋間筋外側のあばら骨とあばら骨の間にある筋肉で、吸気をするときに収縮します。
・内肋間筋内側のあばら骨とあばら骨の間にある筋肉で、呼気をするときに収縮します。
・横隔膜胸と腹を隔てる筋肉で、吸気をするときに収縮します。

あばら筋の施工方法

あばら筋の施工方法

あばら筋の施工方法は、使用する材料や施工場所によって異なります。木造住宅の場合、一般的に使用されるのは「あばら筋補強」です。これは、柱や梁に筋交いを斜めに取り付けて、建物の強度を高める方法です。筋交いは、厚さ12mm以上のベニヤ板や、厚さ15mm以上の構造用合板を使用します。筋交いの長さは、柱や梁の長さの1/3以上とし、柱や梁と筋交いを金物で固定します。

鉄筋コンクリート造の場合、一般的に使用されるのは「あばら筋コンクリート」です。これは、鉄筋を格子状に組んでコンクリートを流し込んだコンクリート構造です。鉄筋は、直径9mm以上の異形鉄筋を使用し、コンクリートは、強度21N/mm2以上のコンクリートを使用します。鉄筋コンクリート造では、あばら筋コンクリートの厚さは、100mm以上とし、柱や梁とあばら筋コンクリートを金物で固定します。

鉄骨造の場合、一般的に使用されるのは「鉄骨あばら筋」です。これは、鉄骨を格子状に組んで、その間に筋交いを斜めに取り付けた構造です。筋交いは、厚さ12mm以上のベニヤ板や、厚さ15mm以上の構造用合板を使用します。鉄骨あばら筋の長さは、鉄骨の長さの1/3以上とし、鉄骨と筋交いを金物で固定します。

あばら筋の注意点

あばら筋の注意点

あばら筋の注意点

あばら筋は、運動や日常生活の動作によって、負荷がかかりすぎると痛みを伴うことがあります。例えば、重い物を持ち上げたり、運動を激しくしたり、長時間同じ姿勢でいたりすると、あばら筋に負担がかかり、痛みが出ることがあります。また、あばら骨が折れたり、ヒビが入ったりしたときにも、あばら筋に痛みが出ることがあります。

あばら筋に痛みがある場合は、無理をせず安静にして、まずは冷やしてください。その後、痛み止めや消炎剤を服用して痛みを和らげるようにしましょう。痛みが強い場合は、医師の診察を受ける必要があります。

あばら筋の痛みを防ぐためには、日頃から適度な運動をして、筋肉を鍛えておくことが大切です。また、重い物を持ち上げたり、運動を激しくしたりするときは、注意するようにしましょう。さらに、長時間同じ姿勢でいることも避けるようにしましょう。

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