鉄骨鉄筋コンクリート造とは?特徴やメリットデメリットを解説
初めての住まい作り
先生、鉄骨鉄筋コンクリート造ってどんな構造ですか?
住まい作りのベテラン
鉄骨鉄筋コンクリート造とは、鉄骨で柱や梁を組み、その周りに鉄筋を配してコンクリートを打ち込んだ構造のことです。鉄骨と鉄筋コンクリートの長所を併せ持っているため、耐震性が高く、柱も細くできます。しかし、建築コストは鉄骨鉄筋コンクリート造が一番高くなります。
初めての住まい作り
なるほど、鉄骨鉄筋コンクリート造は耐震性に優れているんですね。鉄骨と鉄筋コンクリートの長所を併せ持っているということですが、それぞれの特徴を教えてください。
住まい作りのベテラン
鉄骨は、軽量で強度が高く、加工や組み立てがしやすいという特徴があります。鉄筋コンクリートは、圧縮力に強く、火災に強いという特徴があります。鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄骨の軽量性と強度、鉄筋コンクリートの圧縮力への強さと耐火性を兼ね備えた構造です。
鉄骨鉄筋コンクリート造とは。
建築・リフォーム関連用語に「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」があります。鉄骨造と鉄筋コンクリート造の長所を併せ持った構造です。鉄骨で柱や梁を組み、その周りに鉄筋を配してコンクリートを打ち込みます。SRC造は、鉄骨鉄筋コンクリート造(steelframedreinforcedconcrete)の略です。
SRC造は、7~8階建て以上の高層マンションに多く採用されています。同じ階数の場合、RC造よりもSRC造の方が耐震性が高く、柱も細くできます。しかし、建築コストはSRC造が一番高くなります。
鉄骨鉄筋コンクリート造の特徴と強み
鉄骨鉄筋コンクリート造の特徴と強み
鉄骨鉄筋コンクリート造は、柱や梁といった建物の骨組みを鉄骨で組み、その周りにコンクリートを流し込んで固めた構造です。鉄骨とコンクリートの両方の長所を併せ持ち、耐震性、耐火性、耐久性に優れています。
鉄骨鉄筋コンクリート造の最大のメリットは、鉄骨とコンクリートの両方の長所を併せ持っていることです。鉄骨は強度が高く、軽量で加工しやすいという特徴があります。コンクリートは耐火性に優れ、耐久性にも優れています。鉄骨鉄筋コンクリート造は、これらの両方の長所を併せ持つことで、耐震性、耐火性、耐久性に優れた構造となっています。
鉄骨鉄筋コンクリート造は、高層建築に適した構造です。鉄骨は軽量で加工しやすいという特徴があるため、高層建築でも重量を軽くすることができ、地震や台風などの際に建物を揺らしにくくすることができます。また、コンクリートは耐火性に優れているため、火災の際に建物を保護することができます。
鉄骨鉄筋コンクリート造は、耐震性、耐火性、耐久性に優れているため、公共建築物や商業施設など、安全性や耐久性が求められる建築物に多く採用されています。
鉄骨鉄筋コンクリート造のメリット
鉄骨鉄筋コンクリート造におけるメリットのひとつは、鉄骨の強さとコンクリートの耐久性を併せ持つことで、耐震性や耐久性に優れていることです。従来の鉄筋コンクリート造よりも頑丈な作りとなっており、地震や台風などの災害に強いのが特徴です。また、火災に強く、火災の拡散を防ぐことができます。
さらに、鉄骨鉄筋コンクリート造は、工期が短いというメリットもあります。鉄骨はあらかじめ工場で製作されるため、現場での作業が少なく、工期を短縮することができます。また、コンクリートの打設も、鉄筋コンクリート造よりも早く完了させることができます。
また、鉄骨鉄筋コンクリート造は、空間を広く取ることができるというメリットもあります。鉄骨は柱と梁で構成されているため、壁の数を少なくすることができ、広い空間を確保することができます。そのため、オフィスビルやマンションなどの大規模な建築物に適しています。
さらに、鉄骨鉄筋コンクリート造は、意匠性に優れているというメリットもあります。鉄骨は曲げ加工が容易なため、複雑な形状の建物を作ることができます。また、コンクリートは表面を自由に仕上げることができるため、デザイン性の高い建物を作ることができます。
鉄骨鉄筋コンクリート造のデメリット
鉄骨鉄筋コンクリート造のデメリットは、まず、木造や鉄骨造と比べて建設費用が高くなる傾向にあります。鉄骨やコンクリートは木造よりも高価な材料であり、また、鉄筋コンクリート造は木造や鉄骨造よりも複雑な構造であるため、施工にもコストがかかります。また、鉄骨鉄筋コンクリート造の建物は、木造や軽量鉄骨造の建物よりも重量が重く、地盤の強度に注意する必要があります。さらに、鉄骨鉄筋コンクリート造の建物は、木造や軽量鉄骨造の建物よりも断熱性に劣り、夏は暑く、冬は寒くなりやすいというデメリットがあります。また、鉄骨鉄筋コンクリート造の建物は、老朽化が進むとコンクリートにひび割れが生じやすく、補修が必要となる場合があります。
鉄骨鉄筋コンクリート造の建設コストと工期
鉄骨鉄筋コンクリート造の建設コストは、他の工法と比較して高額になる傾向があります。これは、鉄骨や鉄筋、コンクリートなどの材料費が高く、また、施工が複雑で工期も長くなるためです。特に、地下がある建物や高層ビル、複雑な形状の建物などは、建設コストがさらに高くなります。
鉄骨鉄筋コンクリート造の工期は、一般的に他の工法よりも長くなります。これは、鉄骨や鉄筋を組んでコンクリートを打設するのに時間がかかるためです。また、コンクリートが固まるまで養生期間が必要なため、工期が長くなります。特に、冬期の施工は、コンクリートの養生に時間がかかるため、工期がさらに長くなります。
鉄骨鉄筋コンクリート造の耐震性・耐火性
鉄骨鉄筋コンクリート造りの耐震性
鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた構造のため、鉄骨の強さと鉄筋コンクリートの粘り強さを兼ね備えています。そのため、地震などの外力に対しても高い耐震性を発揮することが可能です。特に、鉄筋コンクリート部分は、鉄骨よりも圧縮に強く、地震時の揺れによる建物の倒壊を防ぐことができます。また、鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄骨と鉄筋コンクリートが一体化しているため、鉄骨のみの構造よりも剛性が強く、地震による建物全体の変形を抑えることができます。
鉄骨鉄筋コンクリート造りの耐火性
鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄骨の周囲を鉄筋コンクリートで覆うことで、鉄骨の耐火性を向上させています。鉄骨は、鉄筋コンクリートよりも熱に弱く、火災が発生するとすぐに高温になってしまいます。しかし、鉄骨鉄筋コンクリート造では、鉄骨の周囲を鉄筋コンクリートで覆うことで、鉄骨に直接火が当たるのを防ぐことができます。また、鉄筋コンクリートは、コンクリートの水分が蒸発することで、鉄骨を冷却する効果があります。そのため、鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄骨のみの構造よりも高い耐火性を発揮することができます。