塗籠について
初めての住まい作り
塗籠について教えてください。
住まい作りの専門家
塗籠とは、寝殿造りの屋内に設けられた壁で囲われた閉鎖的な小室のことです。
初めての住まい作り
塗籠は、どのような用途で使われていたのですか?
住まい作りの専門家
塗籠は、寝室として用いられるほか、衣類や調度の収納場所ともなりました。
塗籠とは。
建築・リフォーム関連用語「塗籠(ぬりごめ)」とは、平安時代の寝殿造りに設けられていた、壁で囲まれた閉鎖的な小部屋のことです。塗籠は主に寝室として使用されましたが、衣類や調度の収納場所としても使われていました。しかし、平安時代中期以降は就寝には使われなくなりました。塗籠は民家でも就寝や収納の場として利用され続け、次第に「納戸」と呼ばれるようになりました。
塗籠とは何か
塗籠とは、仏像の表面に塗られた漆のことです。平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて、仏像の表面に漆を塗る技法が発達し、塗籠の仏像が作られるようになりました。塗籠の仏像は、木製の仏像に漆を塗って仕上げたもので、漆の光沢や色の美しさを活かした仏像です。塗籠の仏像は、平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて、貴族や寺院を中心に流行しました。
塗籠の技法には、漆を直接木地に塗る「生塗り」と、漆を塗った後に布や紙を貼って仕上げる「布貼り」の2種類があります。生塗りの塗籠の仏像は、漆の光沢や色の美しさを活かした仏像で、布貼りの塗籠の仏像は、漆の光沢や色の美しさに加えて、布や紙の質感も活かした仏像です。塗籠の仏像は、平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて、貴族や寺院を中心に流行し、現在でも多くの塗籠の仏像が現存しています。
塗籠の歴史
塗籠の歴史は、平安時代までさかのぼります。平安時代には、貴族や武士たちが住む館の内部に、塗籠が設けられました。塗籠は、壁や天井に漆を塗り、金箔や銀箔を押し付けて装飾したものです。塗籠は、部屋を華やかにするためだけでなく、断熱効果を高めるためにも用いられました。
鎌倉時代になると、塗籠は寺院や神社の内部にも用いられるようになりました。鎌倉時代後期には、塗籠に絵や模様を描く、いわゆる「絵塗籠」が登場します。絵塗籠は、主に寺院や神社の内部に施され、仏教や神道の教えを説くために用いられました。
室町時代に入ると、塗籠は武家屋敷にも用いられるようになり、次第に庶民の住宅にも広がっていきました。室町時代後期になると、塗籠に金箔や銀箔を押し付けるのではなく、漆を塗り重ねて装飾する、いわゆる「塗り重ね塗籠」が登場します。塗り重ね塗籠は、武家屋敷や庶民の住宅に多く見られました。
江戸時代になると、塗籠はさらに庶民の住宅に広がり、一般庶民の住宅にも用いられるようになりました。江戸時代後期になると、塗籠に金箔や銀箔を押し付けるのではなく、漆を塗り重ねて装飾する、いわゆる「塗り重ね塗籠」が登場します。塗り重ね塗籠は、武家屋敷や庶民の住宅に多く見られました。
明治時代に入ると、洋風建築の普及とともに、塗籠は衰退していきました。しかし、現在でも、寺院や神社、武家屋敷などの歴史的建造物に、塗籠を見ることができます。
塗籠の構造
塗籠の構造
塗籠は、通常、角材や丸太などの木材で組まれた骨組みの上に、板や茅、瓦などの材料を張って作られます。骨組みには、柱、梁、桁、垂木などの部材が使われます。柱は、塗籠の垂直方向の荷重を支える部材で、梁は、塗籠の水平方向の荷重を支える部材です。桁は、垂木を支える部材で、垂木は、屋根の材料を支える部材です。塗籠の壁や屋根には、板や茅、瓦などの材料が使われます。板は、木材を薄く削ったもので、茅は、イネ科の植物の茎を乾燥させたもので、瓦は、粘土を焼いて作ったものです。
塗籠の使い方
– 塗籠の使い方
塗籠は、主に壁や天井の仕上げに用いられる塗り壁の一種です。室内の壁や天井を塗籠で仕上げることで、防火性や断熱性、防音性などの機能を高めることができます。また、塗籠は耐久性に優れており、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。
塗籠の施工方法は、まず下地を調整してから塗り壁材を塗布するという手順です。下地調整には、壁面を平らにするためのパテ処理や、湿気を防ぐための防水処理などがあります。塗り壁材には、漆喰や珪藻土、聚楽土などさまざまな種類があります。塗籠は、職人の技術によって仕上げられるため、仕上がりの美しさや耐久性は職人の腕にかかっています。
塗籠には、さまざまな色や模様を付けることができます。壁や天井を塗籠で仕上げることで、室内の雰囲気をガラリと変えることができます。最近は、塗籠をDIYで施工する人も増えてきています。塗籠のDIYは、塗り壁材と道具さえあれば、誰でも簡単に行うことができます。
塗籠の現在
塗籠の現在
現在、塗籠はほとんど見られなくなりました。その理由は、塗籠の作り方を知っている職人が少なくなったことや、塗籠を作るのに時間がかかること、そして塗籠は高価であるなどがあります。
塗籠は、日本の伝統的な建造物の中に見ることができます。例えば、京都の金閣寺や銀閣寺、奈良の東大寺や興福寺などには塗籠が使われています。塗籠は、これらの建物の美しさと耐久性を高めるのに役立っています。
塗籠は、日本の文化を象徴する建造物の中に見ることができます。塗籠は、日本の伝統的な建造物の美しさと耐久性を高めるのに役立っています。