藁すさの基礎知識

藁すさの基礎知識

初めての住まい作り

先生、『藁すさ(わらぶすま)』について教えてください。

住まい作りのベテラン

『藁すさ』とは、藁を切ったままの荒すさと、これを揉んだ揉みすさとがあります。米俵、むしろなどを切解いて作るか、ときには稲藁から直接つくることがあります。

初めての住まい作り

『藁すさ』は土に混ぜて使われるんですか?

住まい作りのベテラン

はい。瓦葺き、土居葺き、または荒壁塗りなどの土に混ぜ、ひび割れが発生しにくくするなどの補強材・保水材として用いられます。

藁すさとは。

「建築・リフォーム関連用語『藁すさ』とは、藁を切ったままの状態の「荒すさ」と、それを揉んだ「揉みすさ」の2種類があり、米俵やむしろなどを切って作られるか、稲藁から直接作られることもあります。瓦葺きや土居葺き、また土壁を塗る際に土に混ぜられ、ひび割れが起こりにくいようにする補強材や保湿材として用いられます。」

藁すさとは?

藁すさとは?

藁すさとは、稲の茎を刈り取った後に残る稲藁を束ねて作ったもので、屋根を葺くための材料として古くから用いられてきました。藁すさの材料となる稲藁は、稲刈りの際に稲穂だけを収穫し、稲の茎の部分が残った状態のことをいいます。

稲藁は、稲刈りの後、天日で乾燥させ、束ねて保管されます。稲藁の束は、藁束とも呼ばれ、茅葺き屋根の材料として販売されています。また、稲藁を細かく刻んで、肥料や飼料として利用することもできます。

藁すさは、屋根を葺くための材料としてだけでなく、しめ縄や草履などの装飾品、また、畳の芯材としても使用されてきました。近年では、藁すさの利用は減少していますが、茅葺き屋根の伝統的な建物や、しめ縄などの装飾品として、現在でも使用されています。

藁すさの用途

藁すさの用途

藁すさの用途

藁すさは、古くから様々な用途で使われてきました。代表的な用途としては、農業での肥料や、家畜の敷料として使用されています。また、畳の材料として、藁すさを織って畳表を作る方法もあります。藁すさは断熱効果が高く、畳表は涼しげで肌触りが良く、日本の高温多湿な気候に適していることから、長らく畳の材料として重宝されてきました。

近年では、藁すさを使った新しい商品も開発されています。例えば、藁すさを原料としたバイオマス燃料や、藁すさを吸水剤として利用したペットシーツなどがあります。また、藁すさは堆肥化すると良質な肥料になるため、環境にも優しい素材として注目されています。

このように、藁すさは古くから様々な用途で使用されてきましたが、近年では新しい用途も開発され、その活躍の場は広がり続けています。

藁すさのメリット

藁すさのメリット

藁すさのメリットとして挙げられるのは、まず、その価格帯の安さです。藁は、稲刈り後に残る茎の部分であり、収穫後は廃棄されることが多いため、その入手はとても容易で、費用も安く抑えられます。また、藁すさは、他の土壌改良材と比べてとても軽いので運搬や施工がしやすいという利点があります。さらに、土壌に漉き込んだ後も藁分解が進みやすく、腐植化が進むことで長期的に土壌を肥沃にすることができます。また、藁には、微生物やミミズなどの好気性生物が生息しやすい環境が整いやすく、土壌の団粒化が進み、保水性や通気性の改善につながります。藁は、水はけの悪い土壌にも適しており、藁すさの漉き込みで水はけを改善することで、作物の根が張りやすく、成長を促進することができます。

藁すさのデメリット

藁すさのデメリット

藁すさのデメリットは、いくつかあります。まず、藁すさは湿気に弱く、カビが生えやすいです。そのため、湿気の多い場所に保管すると、カビが生えて使用できなくなる可能性があります。また、藁すさは燃えやすい素材であるため、火気の近くで使用すると火災の原因となる可能性があります。さらに、藁すさは害虫の住みやすい場所となるため、害虫の発生源になる可能性があります。また、藁すさは、ゴミの分別に困る場合があり、一般的には可燃ごみとして扱われますが、地域によっては、別のごみとして分類される場合があります。自治体のルールに従って、適正に処分する必要があります。

藁すさの使用例

藁すさの使用例

藁すさの使用例

藁すさは、古来よりさまざまな用途で使われてきました。その用途は農業、建設、工芸など多岐にわたります。

農業では、藁すさは稲わらを敷いて作物を作る「わらぼっち」や、稲わらを敷いて作物を作る「わらぼっち」などに使われています。建設では、藁すさは建物の屋根を葺く「わらぶき屋根」や、壁を塗る「わら漆喰」などに使われています。工芸では、藁すさは藁細工やわら人形などに使われています。

藁すさは、耐久性や断熱性に優れているという特徴があり、古くからさまざまな用途で使われてきました。近年では、藁すさの廃棄物が問題となっていることから、藁すさを再利用した商品も開発されています。

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