レディミクスコンクリート基礎知識
初めての住まい作り
先生、レディミクスコンクリートってどういう意味ですか?
住まい作りのベテラン
レディミクスコンクリートとは、整備されたコンクリート製造設備をもつ工場から随時に購入することができる、まだ固まらないコンクリート(生コンクリート)のことだよ。
初めての住まい作り
なるほど、工場で作ってあるコンクリートを運んでもらえるんですね。
住まい作りのベテラン
そうだよ。レディミクスコンクリートは、品質が安定していて、作業効率も良いので、広く使われているよ。
レディミクスコンクリート とは。
建築・リフォーム関連用語「生コンクリート(レディミクスコンクリート)」とは、建築現場で直接コンクリートを製造するのではなく、整備されたコンクリート製造工場から、まだ固まっていないコンクリートを随時購入するものです。
レディミクスコンクリートとは
レディミクスコンクリートとは、製造工場でセメント、骨材(砂利、砂)、水、配合材などを計量し、工場と現場の間に専用車両で運搬して現場で打設するコンクリートのことです。レディミクスコンクリートは、現場でコンクリートを製造するのに必要な材料や設備を必要としないため、工期を短縮することができ、品質管理も容易です。また、工場で製造されるため、品質が安定しています。レディミクスコンクリートは、主に、住宅、ビル、道路、橋梁などの建設工事に使用されています。
レディミクスコンクリートの種類
レディミクスコンクリートの種類
レディミクスコンクリートは、用途や目的によってさまざまな種類があります。
一般的に、レディミクスコンクリートは、強度、耐久性、用途に応じて分類されます。
強度とは、コンクリートが耐えられる圧力のことです。
耐久性とは、コンクリートが風雨や化学物質などにどれだけ耐えられるかということです。
用途とは、コンクリートが使用される場所や目的のことです。
強度による分類では、レディミクスコンクリートは、低強度、中強度、高強度、超高強度の4種類に分類されます。
低強度は、強度が180N/mm2未満のコンクリートで、一般住宅や駐車場などに使用されます。
中強度は、強度が180N/mm2~270N/mm2のコンクリートで、一般のビルやマンション、橋梁などに使用されます。
高強度は、強度が270N/mm2~360N/mm2のコンクリートで、高層ビルやダム、トンネルなどに使用されます。
超高強度は、強度が360N/mm2以上のコンクリートで、特殊な用途に使用されます。
耐久性による分類では、レディミクスコンクリートは、普通耐久、高耐久、超高耐久の3種類に分類されます。
普通耐久は、耐久性が10年以上のコンクリートで、一般住宅や駐車場などに使用されます。
高耐久は、耐久性が20年以上のコンクリートで、一般のビルやマンション、橋梁などに使用されます。
超高耐久は、耐久性が30年以上のコンクリートで、高層ビルやダム、トンネルなどに使用されます。
用途による分類では、レディミクスコンクリートは、一般用、土木用、特殊用の3種類に分類されます。
一般用は、一般住宅や駐車場など、一般的な用途に使用されるコンクリートです。
土木用は、橋梁やトンネルなど、土木工事で使用されるコンクリートです。
特殊用は、高層ビルやダムなど、特殊な用途に使用されるコンクリートです。
レディミクスコンクリートの利点と欠点
-レディミクスコンクリートの利点-
レディミクスコンクリートの最大の利点は、均一で高品質の材料を提供できることです。工場で品質管理されたコンクリートが現場に運ばれてくるため、品質が安定しています。また、フレッシュなコンクリートは、現場で打設したコンクリートよりも水和熱が発生しにくいため、ひび割れや収縮が少ないという利点があります。さらに、コンクリートの配合が変更できるため、状況に応じてコンクリートの強度や耐久性を調整することができます。
-レディミクスコンクリートの欠点-
一方、レディミクスコンクリートには、コストが高いという欠点があります。工場で製造する必要があるため、現場でコンクリートを打設するよりも費用がかかります。また、現場でコンクリートを打設するよりも、柔軟性や自由度が低いという点も挙げられます。例えば、現場の状況に応じてコンクリートの配合を変更することは難しく、また、打設する量に制限があります。
レディミクスコンクリートの使用用途
レディミクスコンクリートの使用用途
レディミクスコンクリートの用途は幅広く、一般住宅やビル、橋梁、道路、空港、港湾など、さまざまな建築物の建設に使用されています。また、コンクリートブロックやコンクリート製品の製造にも使用されています。
レディミクスコンクリートが幅広く使用されている理由は、強度、耐久性、施工の容易さ、コストパフォーマンスに優れているためです。レディミクスコンクリートは、鉄筋コンクリート構造や鉄骨コンクリート構造の建物に使用されます。鉄筋コンクリート構造とは、コンクリートの中に鉄筋を配置した構造であり、鉄骨コンクリート構造とは、コンクリートの中に鉄骨を配置した構造です。レディミクスコンクリートは、橋梁や道路の建設にも使用されます。橋梁は、川や谷などの障害物を越えて通行できるようにするために建設される構造物であり、道路は、人や車が通行できるようにするために建設される構造物です。レディミクスコンクリートは、空港や港湾の建設にも使用されます。空港は、飛行機の発着のために建設される施設であり、港湾は、船舶の出入りを可能にするために建設される施設です。
レディミクスコンクリートの製造方法
レディミクスコンクリートの製造方法
レディミクスコンクリートは、セメント、砂、砂利、水、混和材料を混ぜ合わせて製造されます。製造方法は、大きく分けて2種類あります。
1つは、セメント、砂、砂利、水をバッチングプラントで計量して混ぜ合わせる方法です。この方法は、バッチングプラント方式と呼ばれます。
もう1つは、セメント、砂、砂利、水をミキサー車の中で混ぜ合わせる方法です。この方法は、ミキサー車方式と呼ばれます。
レディミクスコンクリートの製造過程は、以下の通りです。
1. 原材料の計量
セメント、砂、砂利、水をそれぞれ計量します。計量方法は、バッチングプラント方式とミキサー車方式によって異なります。バッチングプラント方式では、各材料を計量機で計量します。ミキサー車方式では、セメント、砂、砂利を計量機で計量し、水をミキサー車の中で計量します。
2. 原材料の混合
セメント、砂、砂利、水を混ぜ合わせます。混ぜ合わせる方法は、バッチングプラント方式とミキサー車方式によって異なります。バッチングプラント方式では、コンクリートミキサーで混ぜ合わせます。ミキサー車方式では、ミキサー車の中で混ぜ合わせます。
3. 混和材料の添加
必要に応じて、混和材料を添加します。混和材料には、空気連行剤、減水剤、遅延剤などがあります。空気連行剤は、コンクリートの中に気泡を発生させ、コンクリートの耐久性を向上させます。減水剤は、コンクリートの水量を減らすことで、コンクリートの強度を向上させます。遅延剤は、コンクリートの凝結時間を遅らせることで、コンクリートの施工時間を延長します。
4. 現場への搬送
レディミクスコンクリートは、ミキサー車で現場に搬送されます。ミキサー車は、コンクリートを混ぜながら現場まで搬送します。コンクリートが現場に到着したら、ミキサー車を停止させ、コンクリートを流し出します。