変性シリコーン系シーリング材とは?その特徴や用途を紹介
初めての住まい作り
変性シリコーン系シーリング材について教えてください。
住まい作りのベテラン
変性シリコーン系シーリング材は、変性有機ポリシロキサンを主成分とするシーリング材です。通常、アルコキシシランやオキシムなどの架橋剤と触媒を加え、1成分形、2成分形に使い分けます。変性シリコーン系シーリング材は、幅広い継手寸法にわたり、運動性、耐久性を有するため、感触の面からも、建築、土木、輸送機器など、幅広い用途に適しています。
初めての住まい作り
変性シリコーン系シーリング材の特徴を教えてください。
住まい作りのベテラン
変性シリコーン系シーリング材の特徴として以下のものが挙げられます。
・耐熱性・耐久性に優れています。
・弾性率が低く、シーリング材として使用した場合に、地震や温度変化による建物や構造物の伸縮に追従し、防水・気密性を保持します。
・耐候性、耐紫外線性に優れているため、長期間安定した性能を発揮します。
変性シリコーン系シーリング材 とは。
建築・リフォーム関連用語の一つである「変性シリコーン系シーリング材」とは、オルガノポリシロキサンを末端に持つ有機ポリマーを主成分とするシーリング材のことです。変性シリコーン系シーリング材には、湿気硬化の1成分形と、基剤と硬化剤からなる2成分形があります。変性シリコーン系シーリング材は、空気中の水分と触媒の働きにより、シロキサン結合を形成して硬化する仕組みです。硬化後は、耐熱性と耐久性に優れたゴム状の物質になります。変性シリコーン系シーリング材は、主にサッシの面台やサイディングの目地など、露出した状態となるシーリングとして使用されています。
変性シリコーン系シーリング材の定義
変性シリコーン系シーリング材の定義
変性シリコーン系シーリング材とは、ポリジメチルシロキサンと他の化合物との共重合によって得られるシリコーン系シーリング材のことです。一般的なシリコーン系シーリング材よりも、耐候性、耐熱性、耐油性に優れています。また、接着力が強く、さまざまな素材にしっかりと密着するため、建築物や車両、船舶などの防水・気密・防音対策に幅広く使用されています。
変性シリコーン系シーリング材は、その性質上、さまざまな用途に使用することができます。例えば、建築物では、外壁や屋根の防水、サッシ廻りの気密、タイル目地の充填などに使用されます。車両では、ドアや窓の気密、エンジンやトランスミッションのシール、ラジエーターのホースの防水などに使用されます。船舶では、船体の防水、甲板のシール、窓枠の気密などに使用されます。
変性シリコーン系シーリング材は、その優れた性能と幅広い用途から、さまざまな産業で重宝されている素材です。
変性シリコーン系シーリング材の種類
変性シリコーン系シーリング材の種類
変性シリコーン系シーリング材には、いくつか種類があります。主な種類としては、以下の3つが挙げられます。
1. 変性シリコーン系中性シーリング材
変性シリコーン系中性シーリング材は、中性硬化型のシーリング材です。酸硬化型のシーリング材と比較して、素材への影響が少なく、幅広い用途で使用できます。
2. 変性シリコーン系酸性シーリング材
変性シリコーン系酸性シーリング材は、酸硬化型のシーリング材です。中性硬化型のシーリング材と比較して、硬化速度が早く、密着性に優れています。ただし、素材によっては、変色や腐食の原因となる場合があるので、使用前に素材との相性を確認する必要があります。
3. 変性シリコーン系ハイブリッドシーリング材
変性シリコーン系ハイブリッドシーリング材は、変性シリコーン系シーリング材と他の樹脂を組み合わせたシーリング材です。変性シリコーン系シーリング材の優れた耐候性や耐熱性を維持しながら、他の樹脂の特性を付与することができます。
変性シリコーン系シーリング材の特徴
変性シリコーン系シーリング材の特徴
変性シリコーン系シーリング材は、変性シリコーン樹脂を主成分としたシーリング材です。変性シリコーン樹脂は、シリコーン樹脂と他の樹脂を混合したもので、シリコーン樹脂の耐候性や耐熱性を向上させています。変性シリコーン系シーリング材は、耐候性、耐熱性、耐水性に優れており、幅広い用途で使用することができます。
変性シリコーン系シーリング材の主な特徴は、以下の通りです。
・耐候性に優れている
・耐熱性に優れている
・耐水性に優れている
・柔軟性がある
・密着性に優れている
・耐久性に優れている
変性シリコーン系シーリング材は、これらの特徴から、以下のような用途に使用されています。
・屋根の防水
・外壁のシーリング
・窓枠のシーリング
・サッシのシーリング
・配管のシーリング
・ダクトのシーリング
変性シリコーン系シーリング材は、幅広い用途に使用できるシーリング材です。耐候性、耐熱性、耐水性に優れており、柔軟性や密着性にも優れています。そのため、屋根や外壁、窓枠、サッシ、配管、ダクトなど、様々な場所のシーリングに使用することができます。
変性シリコーン系シーリング材の用途
変性シリコーン系シーリング材の用途
変性シリコーン系シーリング材は、その優れた特性から、建築、土木、自動車、電機など、幅広い分野で使用されています。建築分野では、外壁目地、サッシ周り、屋根、屋上など、さまざまな箇所に使用されています。また、土木分野では、橋梁、トンネル、ダムなどの防水、止水に使用されています。自動車分野では、ドアや窓のシール、エンジンガスケットなどに使用されています。電機分野では、基板の保護、電子機器の防水などに使用されています。
変性シリコーン系シーリング材の施工方法
変性シリコーン系シーリング材の施工方法は、他のシーリング材と比べて、手順が少なからず異なります。変性シリコーン系シーリング材は、他のシーリング材よりも硬化が早く、また、プライマーを使用することが多いためです。プライマーとは、シーリング材を塗布する前に塗布する下地材のことです。プライマーを使用することで、シーリング材と下地の密着性を高めることができます。
変性シリコーン系シーリング材の施工方法は、以下の手順となります。
1. 下地をきれいにする。
2. プライマーを塗布する。
3. シーリング材を塗布する。
4. ヘラなどで平らにならす。
5. 養生する。
プライマーを塗布する際は、シーリング材を塗布する部分全体に均一に塗布するように注意しましょう。また、シーリング材を塗布する際は、厚くなりすぎないように注意しましょう。厚くなりすぎると、硬化後にひび割れが発生する可能性があります。
変性シリコーン系シーリング材は、硬化が早いので、塗布後すぐに養生することが大切です。養生することで、シーリング材が硬化するまでの間、埃やゴミが付着するのを防ぐことができます。養生は、新聞紙やマスキングテープなどを使用すればよいでしょう。
変性シリコーン系シーリング材は、硬化後は非常に強固になります。そのため、剥がすことが困難です。剥がす際には、専用の剥離剤を使用する必要があります。