建築・リフォーム用語『負圧』とは？

建築・リフォーム用語『負圧』とは？

負圧とは？

負圧とは、空気の圧力が周辺の空気よりも低い状態のことを言います。建築やリフォームにおいては、換気システムや給湯器の排気口など、空気の流れを制御するために負圧が利用されています。負圧が発生すると、空気の流れが速くなり、汚れた空気や湿気を排出しやすくなります。また、負圧を利用することで、給湯器の排気口から発生する一酸化炭素などの有害ガスを屋外に排出することもできます。

負圧は、換気システムや給湯器の排気口以外にも、住宅の気密性を高めるために利用されることがあります。住宅の気密性を高めることで、外気からの熱の出入りを防ぐことができ、省エネ効果が期待できます。また、気密性を高めることで、結露やカビの発生を防ぐこともできます。

負圧は、建築やリフォームにおいて重要な概念です。負圧を正しく理解することで、快適で健康的な住まいを実現することができます。

正圧とは？

正圧とは、建物の中を外部の空気圧よりも高くすることです。これにより、空気の流れを制御し、汚染物質や湿気の浸入を防ぐことができます。正圧は、病院、研究所、クリーンルームなどの無菌環境を維持する必要がある場所や、ほこりや湿気などの有害物質の侵入を防ぐ必要がある場所で使用されます。

正圧にする方法はいくつかあります。最も一般的な方法は、建物に機械式の排気システムを設置することです。このシステムは、建物の外の空気を取り入れて、建物の内の空気と混ぜて排出します。これにより、建物の内の空気圧が外部の空気圧よりも高くなります。

正圧にするもう一つの方法は、建物の窓やドアを気密性のあるものにすることです。これにより、外気の流入を防ぐことができ、建物の内の空気圧を高く保つことができます。

正圧は、建物の環境を制御し、有害物質の侵入を防ぐために有効な方法です。しかし、正圧にしすぎると、建物の構造にダメージを与えたり、エネルギー効率が悪くなったりすることがあります。そのため、正圧にする際には、建物の用途や構造を考慮することが重要です。

負圧と正圧の違い

-# 負圧と正圧の違い

負圧とは、ある空間の気圧が大気圧よりも低い状態を指します。一方、正圧とは、ある空間の気圧が大気圧よりも高い状態を指します。例えば、家の中で、換気扇を回すと、換気扇の回りにある空間の気圧が下がり、負圧が生じます。逆に、暖房器具を使用すると、暖房器具の回りにある空間の気圧が上がり、正圧が生じます。

負圧と正圧は、いずれも室内の空気の流れに影響を与えます。負圧は、室内の空気を外に排出する方向に空気の流れを生み、正圧は、室内の空気を取り込む方向に空気の流れを生みます。

負圧と正圧は、いずれも住宅において重要な役割を果たしています。負圧は、室内の空気の質を維持するのに役立ち、正圧は、室内の温度を維持するのに役立ちます。

負圧が生じる原因

負圧が生じる原因は、主に2つあります。1つ目は、換気システムの不具合です。換気システムが正常に機能していないと、室内の空気が十分に排気されず、室内に負圧が生じます。2つ目は、建物自体の気密性の低さです。建物が気密性が高くないと、室内の空気が隙間から流出し、室内に負圧が生じます。また、気密性が高くても、窓やドアの開閉によって室内の空気が流出し、負圧が生じることがあります。

負圧の影響

負圧とは、住宅内部の気圧が外部よりも低くなる状態のことです。負圧が発生すると、住宅内部の空気は外から押し込まれ、住宅内の空気は外に排出されます。このことが、住宅内の空気の質を悪化させる原因となります。

負圧が発生すると、住宅内部に湿気やカビが発生しやすくなります。また、ホルムアルデヒドやベンゼンなどの有害物質が住宅内部に侵入しやすくなるため、健康被害を引き起こす可能性もあります。

さらに、負圧が発生すると、住宅内部の断熱性が低下します。住宅内部の気圧が低くなると、外気の冷気が住宅内部に入り込みやすくなるためです。これにより、住宅内の温度が下がり、暖房費が増加します。

負圧は、住宅の快適性や健康被害を招く原因となります。そのため、住宅を新築したりリフォームしたりする際には、負圧が発生しないように注意する必要があります。