コーニスとは?洋風建築を彩る帯状の装飾

コーニスとは?洋風建築を彩る帯状の装飾

初めての住まい作り

先生、住まい作りの用語で『コーニス』の意味ってわかりますか?

住まい作りのベテラン

コーニスとは、洋風建築において、一般に壁の上部や各部を区切るための帯状の装飾を指すものだよ。

初めての住まい作り

へぇ、そうなんですね。じゃあ、コーニスにはどんな種類があるんですか?

住まい作りのベテラン

コーニスには、天井蛇腹、軒蛇腹、胴蛇腹の3種類があるよ。それぞれ、天井と壁の境目、軒先、壁の中央部分に取り付けられるものなんだ。

コーニスとは。

建築やリフォームでよく使われる「コーニス」は、洋風建築における壁の上部や各部を仕切るための帯状の装飾を指すことが多いです。

また、「コーニス」は、蛇腹が折り畳まれた状態に似ているため、蛇腹とも呼ばれています。「コーニス」は、位置によって天井蛇腹、軒蛇腹、胴蛇腹などがあります。

さらに、「コーニス」は、支輪としても使用されます。

コーニスの概要

コーニスの概要

コーニスとは、洋風建築のファサードまたは屋根の最上部にある水平方向の装飾的な帯状の要素である。コーニスは、ギリシャ建築とローマ建築に起源があり、古代ギリシャでは「ゲイソン」と呼ばれ、寺院の屋根の端を縁取る水平の梁のことだった。ローマ建築では「コルニス」と呼ばれ、より装飾的な要素となり、建物のファサードの最上部に置かれるようになった。

コーニスは、建築物に視覚的な軽さと優美さを与えるのに役立ち、ファサードの水平方向のラインを強調する。また、建物のファサードと屋根の境界線を明確にするのにも役立つ。コーニスは、石、レンガ、コンクリート、木など、さまざまな素材で作ることができる。また、さまざまな装飾が施されることが多く、その装飾は、その建物の建築様式や時代の流行を反映していることが多い。

コーニスの歴史

コーニスの歴史

コーニスの歴史は古代ギリシャ・ローマ時代までさかのぼります。古代ギリシャでは、公共建築の頂点に水平に張り出した帯状の装飾として見られました。その後、古代ローマの建築家たちは、コーニスを神殿や公共建築に採用し、より装飾的なデザインを取り入れました。

中世ヨーロッパでは、コーニスは教会や城の屋根の飾りとして使用されました。ルネサンス期になると、コーニスはイタリアの建築家たちによって復活し、さまざまな建物に取り入れられました。バロック期やロココ期には、コーニスはより複雑で装飾的なデザインになり、建物の外観に華やかさを与えました。

19世紀になると、コーニスは新古典主義建築の重要な要素として採用されました。新古典主義建築は、古代ギリシャ・ローマの建築様式を模倣したもので、コーニスは建物の頂点に水平に張り出した帯状の装飾として用いられました。この時代、コーニスは公共建築や住宅など、さまざまな建物に取り入れられました。

20世紀になると、コーニスはモダニズム建築で使用されなくなりました。モダニズム建築は、装飾を排したシンプルなデザインが特徴で、コーニスのような装飾的な要素は好まれませんでした。しかし、近年では、コーニスが再び注目を集めており、公共建築や住宅など、さまざまな建物に取り入れられています。

コーニスの種類

コーニスの種類

コーニスの種類

コーニスには、その形状やデザインによって、さまざまな種類があります。 最も一般的なのは、「冠状コーニス」です。これは、「コーニスの先端が三角形になっており、柱頭の上に乗っている」という形状をしており、「ギリシャ建築」によく見られます。

また、「床状コーニス」は、「コーニスの先端が水平になっており、壁の上に乗っている」という形状をしています。これは、「ローマ建築」によく見られます。

水切りコーニス」は、「コーニスの先端が傾斜になっており、雨水が流れ落ちるようになっている」という形状です。これは、「雨水の侵入を防ぐ」ために取り付けられます。

そして、「軒先コーニス」は、「屋根の軒先に取り付けられたコーニス」であり、一般に「軒天」と呼ばれます。これは、「軒下の空間を装飾し、雨水の侵入を防ぐ」という役割があります。

コーニスをリフォームする際の注意点

コーニスをリフォームする際の注意点

リフォームの際に留意すべき点はいくつかあります。第一に、コーニスの状態を把握することが重要です。損傷や劣化が見つかった場合は、修復または交換が必要になるかもしれません。第二に、コーニスのデザインは、建物の外観に調和するものである必要があります。建物とのバランスが取れていないコーニスは、違和感を生じさせてしまいます。第三に、コーニスの施工には、熟練した専門家が必要となります。適切な施工を行うことで、コーニスの耐久性と美観を維持することができます。最後に、コーニスは定期的にメンテナンスを行うことが大切です。コーニスを清掃し、損傷や亀裂がないかを確認することで、コーニスの寿命を延ばすことができます。

コーニスの装飾効果

コーニスの装飾効果

コーニスの装飾効果

コーニスは、洋風建築の外観を飾る帯状の装飾です。建物の最上部に取り付けられることが多いですが、窓の上やドアの上など、建物の中間の高さに取り付けられることもあります。コーニスの装飾効果は、建物の外観にアクセントを加え、より華やかでエレガントな印象を与えてくれます。また、コーニスは建物に奥行き感を加える効果もあり、建物をより立体的に見せてくれます。

コーニスには、さまざまな装飾が施されています。ギリシャ建築では、アカンサスや月桂樹の葉をモチーフにした装飾が人気でした。一方、ローマ建築では、アカンサスや月桂樹の葉に加えて、果物や花をモチーフにした装飾もよく見られました。また、コーニスには、彫刻やレリーフが施されていることもあります。

コーニスは、洋風建築の外観を飾る重要な装飾です。コーニスが施された建物は、より華やかでエレガントな印象を与えてくれます。また、コーニスは建物に奥行き感を加える効果があり、建物をより立体的に見せてくれます。

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