庇とさまざまな呼称

庇とさまざまな呼称

初めての住まい作り

庇について教えてください。

住まい作りの専門家

庇とは、出入口や窓の上部に設け、日差しや雨を防ぐ片流れの小さな屋根状のものです。

初めての住まい作り

庇には、どのような種類があるのですか?

住まい作りの専門家

庇の出が少ないものを小庇といい、サッシメーカーなどから既製品の庇が売り出されています。庇の出が大きく柱で支えるものは、捨て庇、または、土庇と呼ばれます。また、寝殿造りでは母屋の外側に突き出た部分のことです。

庇とは。

建築やリフォームでよく使われる用語に「庇(ひさし)」があります。これは、出入口や窓の上部に設けられ、日差しや雨を防ぐための小さな屋根状のものです。

庇の出が少ないものは「小庇(こびさし)」と呼ばれ、サッシメーカーなどから既製品も販売されています。一方、庇の出が大きく、柱で支えられているものは、「捨て庇」または「土庇(つちびさし)」と呼ばれます。

また、寝殿造りの建築様式では、母屋の外側に突き出た部分を「庇」と呼びます。

庇の役割と種類

庇の役割と種類

庇の役割と種類

庇とは、建物などの軒先にある屋根状の部分のことをいい、雨や雪、日差しを防ぐ役割を果たします。また、建物の外観を美しく見せる効果もあります。一般的には、軒先の出っ張った部分のことを庇と呼びますが、地方によってさまざまな呼び方があります。例えば、沖縄県では「シーサー」、鹿児島県では「雪隠(せっちん)」、愛知県では「雨戸(あまど)」、青森県では「かっぱぎ」などと呼ばれています。

庇の種類は、大きく分けて3つあります。1つ目は、軒先の出っ張った部分だけを庇とした「片流れ庇」です。2つ目は、軒先の出っ張った部分と、その下にある壁を一体とした「切妻庇」です。3つ目は、軒先の出っ張った部分と、その下にある壁と屋根を一体とした「寄せ棟庇」です。

庇の出が少ない小庇

庇の出が少ない小庇

庇の出が少ない小庇

庇の出が少ない小庇は、建物の外観にすっきりとした印象を与えるのが特徴です。庇の出が小さいことで、建物全体がシャープな印象になります。また、庇の出が少ないことで、雨や雪が庇の下に溜まりにくくなるため、建物のメンテナンスが楽になります。
小庇は、庇の出が30cm未満のものを指します。庇の出が少ないことで、建物に圧迫感を与えず、軽やかな印象を与えます。また、小庇は軒天が短くなるため、軒天の仕上げ材のコストを削減することができます。
小庇は、和風建築だけでなく、洋風建築にも使用されています。洋風建築では、小庇を軒天の仕上げ材として使用することで、建物の外観にアクセントをつけることができます。
小庇は、庇の出が少ないことで、建物にすっきりとした印象を与えることができます。また、小庇は軒天の仕上げ材として使用することで、建物の外観にアクセントをつけることができます。

既製品の庇

既製品の庇

は、建物の外壁から突き出た屋根のような構造物のことです。庇には、雨や日差しを防ぐ、建物の外観を美しくする、などの役割があります。庇には、さまざまな種類や名称があり、既製品の庇も数多く販売されています。

既製品の庇は、主に、金属製、プラスチック製、木製の3種類に分けられます。金属製の庇は、耐久性が高く、錆びにくいことが特徴です。プラスチック製の庇は、軽量で、さまざまな色や形が揃っていることが特徴です。木製の庇は、見た目がおしゃれで、自然な風合いが特徴です。

庇の名称は、地域によって異なります。関東地方では、庇のことを「軒」と呼ぶことが多いです。関西地方では、庇のことを「ひさし」と呼ぶことが多いです。九州地方では、庇のことを「かこい」と呼ぶことが多いです。

庇は、建物の外観を大きく左右する重要な要素です。既製品の庇には、さまざまな種類や名称があり、設置場所や建物の外観に合わせて選ぶことができます。

柱で支える捨て庇と土庇

柱で支える捨て庇と土庇

柱で支える捨て庇と土庇

庇には柱で支えるものもあり、柱で支える庇には、捨て庇と土庇の2種類があります。捨て庇とは、柱だけで支える庇のことで、土台と柱の間に梁を入れて、その梁の上に屋根を葺いたものです。土台と柱の間に梁を固定するために小屋組み架構を用います。土庇とは、柱だけで支える庇のことで、土台と柱の間に土を盛って、その上に屋根を葺いたものです。
捨て庇は、柱だけで支えるので、軽量で施工が簡単です。また、土庇は、土を盛って作るので、断熱性が高く、防火性にも優れています。しかし、捨て庇は、軽量な分、強風や積雪に弱く、土庇は、土を盛って作るので、重量があり、地震に弱くなりがちです。

寝殿造りの庇

寝殿造りの庇

寝殿造りの庇は、寝殿造りの建物に見られる庇の一種です。寝殿造りとは、平安時代中期頃に確立された貴族の邸宅の建築様式であり、寝殿を主とする建物群で構成されています。

寝殿造りの庇は、寝殿の正面と背面、左右の側面に設けられています。正面と背面の庇は、それぞれ「向拝(こうはい)」と「後庇(うしろびさし)」と呼ばれ、左右の側面の庇は「妻庇(つまびさし)」と呼ばれます。

向拝は、寝殿の正面に設けられた庇で、柱や梁で支えられた屋根が張り出しています。向拝は、建物に威厳と格調を与える役割を果たしています。

後庇は、寝殿の背面に設けられた庇で、向拝よりも小さく、屋根が張り出していません。後庇は、建物に奥行き感を与える役割を果たしています。

妻庇は、寝殿の左右の側面に設けられた庇で、屋根が妻面(三角形の面)に沿って張り出しています。妻庇は、建物に軽快感を与える役割を果たしています。

寝殿造りの庇は、それぞれに異なる役割を果たしており、寝殿造りの建物の美しさと威厳を演出しています。

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