矢板ってなんだ?種類や用途について解説
初めての住まい作り
矢板って何ですか?
住まい作りのベテラン
矢板とは、軟弱地盤や深基礎の掘削のときに、掘削後に土砂崩れが起きないように、掘削範囲の周囲に連続的に打ち込む土留め用の板のことです。
初めての住まい作り
矢板にはどんな種類があるんですか?
住まい作りのベテラン
矢板には、木製、鋼製、鉄筋コンクリート製の3種類があります。
矢板とは。
建築やリフォームの用語で「矢板(やいた)」とは、軟弱地盤や深い基礎の掘削時に、掘削後に土砂崩れが起きないように、掘削範囲の周囲に連続的に打ち込む土留め用の板のことです。木製、鋼製、鉄筋コンクリート製など、さまざまな素材のものがあります。
矢板とは
矢板とは、土砂崩れや地すべりを防止するために、土壌を保持するために使用される鋼板やコンクリート製の板のことです。 矢板は、杭のように地面に打ち込まれ、壁のように接合されます。矢板は、土壌の圧力を分散させ、土壌が崩れるのを防ぐ効果があります。矢板は、橋梁やトンネルの建設、地下構造物の建設、河川の護岸工事など、さまざまな土木工事で使用されています。
矢板は、使用される材料や形状によって、さまざまな種類があります。最も一般的な矢板は、鋼板製の矢板です。鋼板製の矢板は、軽量で施工性がよく、強度も高いことから、広く使用されています。コンクリート製の矢板は、鋼板製の矢板よりも重く、施工性に劣りますが、耐久性に優れています。
矢板は、土壌の圧力を分散させ、土壌が崩れるのを防ぐ効果があります。矢板は、橋梁やトンネルの建設、地下構造物の建設、河川の護岸工事など、さまざまな土木工事で使用されています。
矢板の用途
矢板の用途
矢板には、さまざまな用途があります。最も一般的な用途は、土留めです。土留めとは、土砂が崩れるのを防ぐために、土砂を支える構造物のことで、矢板は、土留めとして使用されることが多いです。また、矢板は、堤防やダムの建設、橋脚の基礎、地下鉄の建設などにも使用されます。矢板は、土砂を支えるだけでなく、水圧や地圧にも耐えられるように設計されているため、さまざまな用途で使用することが可能です。
矢板の種類
矢板の種類
矢板には、大きく分けて2つの種類があります。
1つ目は「鋼矢板」です。鋼矢板は、鉄を原料として作られる矢板で、強度が高く、耐食性にも優れています。
また、軽量なので、施工性にも優れています。
2つ目は「木矢板」です。木矢板は、木材を原料として作られる矢板で、鋼矢板に比べて強度や耐食性は劣るものの、調達や加工が容易で、コストも比較的安価です。
鋼矢板は、さらに「U字矢板」「山形矢板」「円形矢板」の3種類に分類されます。
U字矢板は、U字型の断面を持つ矢板で、最も一般的な矢板です。
山形矢板は、山形の断面を持つ矢板で、U字矢板よりも強度が高いです。
円形矢板は、円形の断面を持つ矢板で、強度が高く、密閉性にも優れています。
木矢板は、さらに「角材矢板」「丸太矢板」「合板矢板」の3種類に分類されます。
角材矢板は、角材を原料として作られる矢板で、最も一般的な木矢板です。
丸太矢板は、丸太を原料として作られる矢板で、角材矢板よりも強度が高いです。
合板矢板は、合板を原料として作られる矢板で、強度が比較的低く、密閉性にも劣ります。
矢板の施工方法
矢板の施工方法は、主に打設工法と圧入工法の2種類があります。打設工法は、事前に掘削した穴に矢板を挿入し、コンクリートを流し込んで固定する工法です。打設工法は、比較的浅い場所や軟弱地盤に適しています。圧入工法は、矢板を地面に圧入して固定する工法です。圧入工法は、深い場所や硬質地盤に適しています。
また、矢板の施工には、矢板の継ぎ手を固定する止水材が必要になります。止水材は、矢板の継ぎ目から水が漏れないようにする役割があります。止水材には、ゴム系、樹脂系、金属系など、さまざまな種類があります。
矢板の施工は、専門の業者に依頼することが大切です。矢板の施工は、専門の知識や技術が必要なため、素人では施工できません。専門の業者に依頼することで、安全かつ確実な施工をしてもらうことができます。
矢板のメリット・デメリット
矢板のメリット・デメリット
矢板には、多くのメリットがあります。最も大きなメリットは、土砂崩れや地すべりなどの災害から人や建物を守ることができることです。また、矢板は、河川や湖沼の護岸として使用することで、土砂の流出を防ぎ、水質を維持することができます。さらに、矢板は、地下水位の低下を防ぎ、地盤沈下を抑制することができます。
しかし、矢板には、デメリットもあります。最も大きなデメリットは、工事に費用がかかることです。また、矢板は、コンクリートや鉄などの素材で作られているため、環境に優しいとは言えません。さらに、矢板は、景観を損なうことがあるため、景観を重視する地域では、使用が制限されることがあります。