袋張りとは?壁紙やクロス下地の貼り方の基礎知識

袋張りとは?壁紙やクロス下地の貼り方の基礎知識

初めての住まい作り

「袋張り」について教えてください。

住まい作りのベテラン

袋張りとは、壁紙やクロスで壁を仕上げるようなとき、下地となる和紙などの周囲のみ糊付けして、中央部には糊を付けない張り方のことです。

初めての住まい作り

では、「べた張り」とは?

住まい作りのベテラン

べた張りとは、全面に糊を付けて張る方法のことをいいます。

袋張りとは。

「建築・リフォーム用語『袋張り』とは、クロスで壁を仕上げる際、下地となる和紙などの周囲のみに糊付けし、中央部には糊付けしない張り方のことを言います。袋張りに対して、全面に糊付けして張る方法は『べた張り』と呼ばれています。」

袋張りの意味と由来

袋張りの意味と由来

袋張りとは、クロスや壁紙を下地に直接貼るのではなく、まずその下地に下地紙を貼ってその上からクロスや壁紙を貼る方法です。袋張りをする理由は、下地紙によって壁紙が下地の凹凸に追従しやすくするためです。

例えば、クロスを貼りたい下地が漆喰やモルタルなどの場合は、下地が平らでなければなりません。しかし、日本の伝統的な住宅に多く見られる畳の上にフローリングを敷く場合などは、高さが畳の厚み分異なってしまいます。そのため、下地紙を貼ってからクロスや壁紙を貼ることで、高低差を調整し、仕上がりの美しさを損なわないようにしています。

また、袋張りをすることで、下地を湿気や汚れから守るという役割もあります。クロスや壁紙は、湿気を吸収しやすく、汚れも付きやすい性質があります。そのため、下地に直接クロスや壁紙を貼ってしまうと、湿気や汚れが下地に浸透してしまい、下地を傷めてしまうこともあります。

袋張りの由来は、古くは江戸時代から行われていたと言われています。当時は、クロスや壁紙ではなく、障子紙や襖紙を貼るために用いられていました。障子紙や襖紙は、クロスや壁紙よりも薄く、破れやすいため、下地に直接貼ると、すぐに破れてしまいます。そのため、下地紙を貼ってから障子紙や襖紙を貼ることで、破れにくくしていました。

現代では、クロスや壁紙の下地に袋張りをするのはもちろんのこと、床や天井にビニールクロスを貼る際にも袋張りをすることがあります。ビニールクロスは、クロスや壁紙よりも厚みがあり、破れにくい素材ですが、それでも下地に直接貼ってしまうと、下地の凹凸に追従せず、仕上がりが悪くなってしまいます。そのため、袋張りをすることで、仕上がりの美しさを向上させることができるのです。

袋張りの種類

袋張りの種類

袋張りの種類

袋張りには、縦張り横張りの2種類があります。

縦張りは、壁紙やクロスを縦に貼っていく貼り方です。縦張りは、壁の歪みや凹凸を目立たなくする効果があり、広い壁面を貼るのに適しています。

横張りは、壁紙やクロスを横に貼っていく貼り方です。横張りは、壁紙やクロスの継ぎ目を目立たなくする効果があり、柄物の壁紙やクロスを貼るのに適しています。

袋張りは、壁紙やクロスの下地の状態によって貼り方が異なります。

下地が平らで滑らかな場合は、接着剤を塗布して壁紙やクロスを直接貼る直貼りが可能です。

下地に凹凸がある場合や、下地が弱い場合は、石膏ボードやベニヤ板などの下地材を貼ってから壁紙やクロスを貼る下地貼りが必要になります。

袋張りは、壁紙やクロスの種類や下地の状態によって貼り方が異なります。そのため、袋張りを自分で行う場合は、事前に壁紙やクロスの種類や下地の状態を確認し、適切な貼り方を選ぶ必要があります。

袋張りと糊貼りの違い

袋張りと糊貼りの違い

袋張りと糊貼りの違い

袋張りとは、壁紙やクロスの下地として使われるベニヤ板や石膏ボードなどのボードを、柱や間柱に釘やビスで打ち付けて固定する方法です。糊貼りは、壁紙やクロスの裏側に糊を塗って、壁や天井に直接貼り付ける方法です。

袋張りのメリットは、ボードを打ち付けることで壁や天井がしっかりと固定されるため、歪みが出にくく、耐久性が高いという点です。また、ボードとボードの間に空間ができるため、断熱効果や防音効果が期待できます。一方で、糊貼りのメリットは、ボードを打ち付ける必要がないため、工事が簡単で、費用が安いという点です。また、ボードと壁や天井の間に空間ができないため、壁や天井が薄くても貼ることができ、すっきりとした見た目に仕上がります。

どちらの方法を選ぶかは、壁や天井の状態や、予算、工期などによって異なります。

袋張りのメリットとデメリット

袋張りのメリットとデメリット

袋張りとは、壁紙やクロスの下地に石膏ボードを直接貼る工法のことです。石膏ボードは、住居の壁や天井の下地に使用される建材であり、主に石膏でできた板状のものです。袋張りの場合、石膏ボードが直接下地に貼られるため、工事が簡単で、工期も短縮できます。また、石膏ボードは、強度が高く、耐火性にも優れているため、安全性にも配慮した工法と言えます。

袋張りのメリットは、工事が簡単で、工期も短縮できることです。また、石膏ボードは、強度が高く、耐火性にも優れているため、安全性にも配慮した工法と言えます。さらに、袋張りの場合、壁紙やクロスの貼り替えがしやすいというメリットもあります。

一方、袋張りのデメリットとしては、石膏ボードの厚みがあるため、壁や天井が薄くなるということが挙げられます。また、袋張りの場合、壁紙やクロスの貼り替えがしやすいというメリットがありますが、その反面、壁紙やクロスの貼り替えの際に、石膏ボードを傷つけてしまう可能性があるというデメリットもあります。

袋張りの施工方法

袋張りの施工方法

袋張りの施工方法は、壁紙やクロスを壁に貼る際に、壁の下地を補強して、壁紙やクロスが剥がれにくくする方法です。袋張りは、壁紙やクロスを貼る前に、壁に石膏ボードや合板を貼り付けて、壁の下地を補強することで、壁紙やクロスの剥がれを防ぎ、壁紙やクロスの寿命を延ばすことができます。

袋張りの施工方法は、以下の手順で行います。

1. 壁の下地を点検します。壁に亀裂や穴などの不具合がないかを確認します。不具合がある場合は、補修してから袋張りを始めます。
2. 壁に石膏ボードや合板を貼り付けます。石膏ボードや合板は、壁に直接貼り付けるか、下地材を介して貼り付けます。石膏ボードや合板を貼る際には、専用の接着剤を使用します。
3. 石膏ボードや合板の継ぎ目を処理します。石膏ボードや合板の継ぎ目には、パテを塗って、継ぎ目を目立たなくします。パテが乾いたら、サンドペーパーで表面を滑らかにします。
4. 壁紙やクロスを貼ります。壁紙やクロスを貼る際には、専用の接着剤を使用します。壁紙やクロスを貼る際には、空気を入れないように注意して貼ります。

袋張りは、壁紙やクロスを貼る際に、壁の下地を補強して、壁紙やクロスが剥がれにくくする方法です。袋張りをすれば、壁紙やクロスの寿命を延ばすことができます。

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