吊木とは?建築・リフォームで使われる吊木の役割・種類・使い方を解説
初めての住まい作り
先生、住まい作り用語『吊木』について知りたいです。
住まい作りのベテラン
なるほど。『吊木』ね。これは、棚や天井などを、上方から吊り支えるための細長い木材のことだよ。天井に使われる場合は「天井吊木」とも言って、天井の野縁受けを小屋梁などからつり支えている。
初めての住まい作り
吊木は、天井を支える役割があるんですね。他にも何か役割はありますか?
住まい作りのベテラン
そうだね。吊木は、天井を支えるだけでなく、天井材を水平に保つ役割もあるよ。また、天井裏の換気をよくするためにも使われているんだ。
吊木とは。
吊木とは、棚や天井などを上方から吊り支えるための細長い木材のことです。天井に使われる場合は、「天井吊木」とも言い、天井の野縁受けを小屋梁などからつり支えます。「釣木」と書く場合もあります。
吊木とは?その役割
吊木とは?建築・リフォームで使われる吊木の役割・種類・使い方を解説
吊木とは?その役割
吊木とは、天井と建物の構造体である梁(はり)の間に設置される木材のことです。主に、天井板や照明器具などを吊り下げるための支えとして使用されます。吊木は、天井に段差をつけたり、梁を隠したりするために使用されることもあります。
吊木は、天井を補強する役割も果たしています。吊木が梁に固定されることで、梁にかかる荷重が分散され、天井がたわんだり、落っこちたりすることを防いでいます。また、吊木は、天井板や照明器具を吊り下げるための支えとして機能しており、天井の強度を確保しています。
吊木の種類
吊木の種類
吊木は、その形状や用途に応じて、さまざまな種類があります。最も一般的なのは、垂木を水平に吊り下げるために使用される「水平吊木」です。水平吊木は、垂木と同じ太さ・長さで作られ、垂木の中央付近に固定されます。
水平吊木以外にも、「斜め吊木」や「曲げ吊木」などがあります。斜め吊木は、垂木を斜めに支えるために使用され、曲げ吊木は、垂木を曲げて支えるために使用されます。
また、吊木の素材も、木造、金属製、コンクリート製など、さまざまです。木造の吊木は、軽くて加工しやすいという特徴があり、金属製の吊木は、強度が高く耐久性に優れているという特徴があります。コンクリート製の吊木は、火災に強く、耐震性にも優れています。
吊木の大きさ
吊木の大きさは、使用する場所や目的に応じて様々です。一般的に、吊木は長さ1~2メートル、太さ5~10センチ程度のものが多く用いられますが、より大きな吊木が必要な場合もあります。吊木の大きさは、構造の強度や耐荷重に影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。
吊木の大きさを選ぶ際には、まず、吊木の設置場所を確認することが大切です。吊木は、梁や柱などの構造材に固定されるため、設置場所の寸法に合わせて吊木の大きさを決める必要があります。また、吊木の大きさは、吊るすものの重量によっても左右されます。重いものを吊るす場合は、より太く、長い吊木が必要になります。
吊木の大きさには、既製品とオーダーメイドの2種類があります。既製品の吊木は、ホームセンターや木材販売店などで購入することができます。オーダーメイドの吊木は、大工や木工業者に依頼して製作してもらいます。オーダーメイドの吊木は、設置場所や吊るすものの重量に合わせて、最適なサイズで作ることができます。
吊木の用途
吊木の用途
吊木は古くから日本家屋に使用されてきた伝統的な建築部材のひとつです。現在でも、神社仏閣や数寄屋造りの住宅、高級旅館など和風建築の軒先に使用されています。吊木は屋根の軒先を支える構造材として用いられ、屋根が風雨で煽られても倒壊しないように建物を支えています。また、最近は和風建築以外の住宅でも使用されることが増え、軒先を支えるだけでなく、家の外観を美しくする役割も担っています。さらに、吊木は店舗や公共施設の軒先にも使用されることが多く、店舗の場合はお店の雰囲気づくりに、公共施設の場合は景観づくりに貢献しています。
吊木の施工方法
吊木は、建築やリフォームのさまざまな場面で使用される部材です。吊木は、梁や柱などの主要な構造材を支えるために使用されることが多く、また、壁や天井の仕上げ材を支えるためにも使用されます。
吊木の施工方法は、吊木の形状や使用目的によって異なります。梁や柱を支えるために使用する吊木の場合は、梁や柱の下に吊木を差し込み、ボルトや金物で固定します。壁や天井の仕上げ材を支えるために使用する吊木の場合は、吊木を壁や天井に打ち付けたり、接着剤で固定したりします。
吊木の施工には、安全に施工するために注意すべき点がいくつかあります。第一に、吊木は、必ず必要な強度を持つようにしてください。吊木が強度不足の場合、梁や柱が倒壊するなどの事故を引き起こす可能性があります。第二に、吊木は、必ず正しい位置に取り付けてください。吊木が正しく取り付けられていない場合、梁や柱が歪むなどの不具合が生じる可能性があります。第三に、吊木は、必ず定期的に点検してください。吊木が腐食したり、損傷したりしている場合、すぐに交換してください。
吊木の施工方法は、必ず専門の業者に依頼してください。吊木の施工は、専門的な知識と技術を必要とする工事であり、素人では安全に施工することが困難です。