応力とは?建築・リフォーム用語辞典

応力とは?建築・リフォーム用語辞典

初めての住まい作り

「応力」は、骨組みに外力が加わる時、これに抵抗するように部材内に生じる力のことと習いましたが、もうちょっと詳しく教えてください。

住まい作りの専門家

外力には、荷重、地震、風などがあります。これらの外力が骨組みに作用すると、骨組みは変形しようとします。この変形を抵抗するのが応力です。

初めての住まい作り

なるほど。応力は、外力が骨組みに作用して変形しようとするのを防ぐ力なんですね。

住まい作りの専門家

そうです。応力は、骨組みの強度を示す重要な指標です。応力が大きすぎると、骨組みが壊れてしまいます。

応力とは。

建築・リフォーム関連用語『応力』とは、骨組みに外力が加わる時、これに抵抗するように部材内に生じる力のことを言います。

応力の基礎知識

応力の基礎知識

-応力の基礎知識-

応力とは、物体に加えられた力がその物体の断面積に与える影響のことです。応力は、物体の変形や破壊の原因となります。応力は、圧縮応力、引張応力、せん断応力の3種類に分類されます。

-圧縮応力とは-

物体に加えられた力が、その物体を押しつぶす方向に働く場合に発生する応力のことです。圧縮応力は、物体を短く、太くします。

-引張応力とは-

物体に加えられた力が、その物体を引き伸ばす方向に働く場合に発生する応力のことです。引張応力は、物体を長く、細くします。

-せん断応力とは-

物体に加えられた力が、その物体を滑らせる方向に働く場合に発生する応力のことです。せん断応力は、物体をねじる方向に働きます。

応力の種類

応力の種類

応力の種類

応力は、荷重がかかっていない状態を基準として、それより増加または減少したときにかかる圧縮、引張、曲げ、ねじり、剪断の5つに分類されます。

圧縮応力
荷重の方向に対して、物質が押される方向に働く応力のことです。荷重が均等にかかれば、物質は均等に圧縮されますが、荷重がかかる部分が局所的であると、圧縮応力が集中する部分が発生します。

引張応力
荷重の方向に対して、物質が引っ張られる方向に働く応力のことです。引張に応えると物質は長さが伸びます。

曲げ応力
材料の一部に曲げのモーメントが作用し、材料の一部が圧縮され、一部が引張られる応力のことです。材料の断面が大きければ大きいほど、曲げ応力の影響は小さくなります。

ねじり応力
材料にねじる力が作用し、材料の一部が圧縮され、一部が引張られる応力のことです。ねじり応力は、材料の断面形状や太さによって異なります。

剪断応力
2つの力が互いに直交する方向に作用し、材料の一部が滑る方向に働く応力のことです。剪断応力は、材料の強度や弾性係数によって異なります。

応力の計算方法

応力の計算方法

応力とは?建築・リフォーム用語辞典

応力とは、物体に加わる外力によって生じる内部の力のことです。応力は、物体の変形や破壊を引き起こす原因となります。応力は、物体の形状や大きさ、外力の大きさや方向によって異なります。

応力の計算方法

応力の計算方法は、物体に加わる外力と物体の形状、大きさから求めることができます。応力の計算には、さまざまな方法がありますが、最も一般的な方法は「応力-ひずみ曲線」を用いる方法です。応力-ひずみ曲線とは、物体の応力とひずみの関係を示したグラフのことです。応力-ひずみ曲線を用いることで、物体の降伏応力や破壊応力などの強度を推定することができます。

応力の種類

応力は、物体の形状や大きさ、外力の大きさや方向によってさまざまな種類があります。最も一般的な応力の種類は、以下の3つです。

* 引張応力物体を引っ張る方向に働く応力です。
* 圧縮応力物体を圧縮する方向に働く応力です。
* せん断応力物体をせん断する方向に働く応力です。

応力は、物体の変形や破壊を引き起こす原因となります。応力を計算することで、物体の強度を推定することができます。

応力の影響

応力の影響

応力の影響
応力が物体に加えられたとき、物体は変形します。この変形は応力の種類や大きさ、物体の材質によって異なります。応力は物体の強さに影響を与えます。応力が物体の強さを超えると、物体は破壊されます。

応力の影響は、建築やリフォームにおいても重要です。建物は、地震や風などの外部からの力によって応力が加えられます。この応力に耐えられるように、建物は強固な構造で設計されています。しかし、応力が大きすぎると、建物は破壊される可能性があります。

リフォームにおいても、応力の影響を考慮する必要があります。例えば、壁を壊して間取りを変更する場合、残った壁に大きな応力が加わる可能性があります。この応力に耐えられるように、壁を補強する必要があります。また、床をフローリングに張替えする場合、床に大きな応力が加わる可能性があります。この応力に耐えられるように、床を補強する必要があります。

応力の影響を考慮することで、建物を安全に使用することができます。また、リフォームにおいても、応力の影響を考慮することで、建物を長持ちさせることができます。

応力を低減する方法

応力を低減する方法

応力を低減する方法

応力を低減するためには、まずその応力の発生源を特定し、その原因を取り除くことが重要です。例えば、建物が地震などによって揺れた場合、建物内部の梁や柱に大きな応力が発生します。この場合、建物が地震に耐えられるような設計にし、地震による揺れを軽減することで応力を低減することができます。

また、建物の荷重を分散させることで応力を低減することもできます。例えば、建物の重量を支持する柱の本数を増やしたり、柱の断面積を大きくしたりすることで、柱にかかる荷重を分散させることができます。

さらに、建物の材料や構造を工夫することで、応力を低減することもできます。例えば、コンクリートの強度を高めたり、鉄骨の強度を高めたりすることで、建物が荷重に耐えられるようにし、応力を低減することができます。

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