転ばし床とは?特徴や施工方法を徹底解説
初めての住まい作り
先生、転ばし床について教えてください。
住まい作りのベテラン
転ばし床とは、大引や根太を土間コンクリート、スラブ、玉石などの上に置き、床束を用いない木造床組工法のことです。
初めての住まい作り
転ばし床のメリットを教えてください。
住まい作りのベテラン
転ばし床のメリットは、床下の空間ができないため、湿気を防ぎやすいことです。また、床束を用いないため、メンテナンスがしやすいというメリットもあります。
転ばし床とは。
「転ばし床」とは、建築やリフォームに関連する用語で、大引や根太を土間コンクリート、スラブ、玉石などの上に置き、床束を用いない木造床組工法のことを指します。この工法の特徴は、床下の空間ができないため、湿気を防ぎにくく、メンテナンスができない点にあります。そのため、あまりお勧めできない床組工法とされています。
転ばし床の特徴
転ばし床は、荷受部と荷送り部の高さを低く抑えた、ステップのないフラットな床構造のことです。トラックから荷物を搬入する際に、フォークリフト等の荷役機器で荷物を直接荷受部に運び入れることができます。
転ばし床の特徴は、なんといってもその作業性の高さです。フォークリフトやハンドリフトで荷物を直接搬入できるため、荷下ろしや積み込み作業が非常にスムーズに行えます。また、転ばし床があれば、敷地内でのトラックの移動距離が短縮され、作業効率がアップします。そして、階段やスロープがないため、歩行者の安全を確保しやすい点もメリットのひとつです。
転ばし床の施工方法
転ばし床の施工方法は、主に以下のような手順を踏んで行われます。
1. 床下地を準備する
既存の床を撤去し、床下地を平らに整えます。このとき、床下地がコンクリートの場合は、防湿シートを敷いて湿気を遮断します。
2. 根太を敷く
床下地に根太を敷き、根太と根太の間に断熱材を敷き詰めます。根太は、一般的には木材を使用しますが、鋼材やコンクリートを使用することもあります。
3. 合板を張る
根太の上に合板を張り、合板と合板の間に隙間がないように注意して張っていきます。合板は、一般的には厚さ12mmのラワン合板を使用しますが、床材の種類によっては、厚さ15mmや18mmの合板を使用することもあります。
4. 床材を張る
最後に、合板の上に床材を張ります。床材の種類は、フローリング、タイル、カーペットなどがあります。フローリングは、木製の床材で、温かみのある雰囲気を演出することができます。タイルは、耐久性が高く、水回りの床材として最適です。カーペットは、柔らかく滑りにくいので、子供部屋や寝室などに使われることが多いです。
転ばし床のメリット・デメリット
転ばし床のメリット・デメリット
転ばし床は、他の床材に比べてメリットが多くありますが、デメリットも存在します。
メリット
* 施工が簡単転ばし床は、比較的施工が簡単です。既存の床を剥がさずに、その上に転ばし床を張ることができます。また、転ばし床は、さまざまな下地に施工することができ、段差をなくしてフラットな床にすることができます。
* 耐久性に優れている転ばし床は、耐久性に優れているため、長期間にわたって使用することができます。また、転ばし床は、傷や汚れに強く、メンテナンスが簡単です。
* 遮音性に優れている転ばし床は、遮音性に優れているため、階下の騒音を軽減することができます。また、転ばし床は、足音を吸収するため、静かな環境を作ることができます。
デメリット
* 費用が高い転ばし床は、他の床材に比べて費用が高いです。しかし、転ばし床は、耐久性に優れているため、長期間にわたって使用することができます。また、転ばし床は、遮音性に優れているため、階下の騒音を軽減することができます。そのため、転ばし床は、費用対効果の高い床材と言えます。
* 施工に時間がかかる転ばし床は、施工に時間がかかります。これは、転ばし床を施工するためには、既存の床を剥がしたり、下地を整えたりする必要があるためです。しかし、転ばし床は、一度施工してしまえば、長期間にわたって使用することができます。
転ばし床の注意点
転ばし床の注意点
転ばし床は、施工方法や使う材料に注意が必要です。
まず、転ばし床を施工する際は、下地をしっかりと整える必要があります。下地が平らでないと、転ばし床がガタガタしたり、歪んだりしてしまいます。また、転ばし床用の材料も、十分な強度と耐久性のあるものを選ぶことが大切です。
転ばし床を施工する際は、材料のサイズや形状にも注意が必要です。材料が大きすぎたり、小さすぎたりすると、うまく組み合わさらず、隙間ができてしまいます。また、材料の形状も、転ばし床の強度や耐久性に影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。
最後に、転ばし床を施工する際は、しっかりと固定することが大切です。転ばし床は、使用していると徐々に緩んできてしまうため、定期的に点検を行い、必要に応じて固定をやり直す必要があります。
転ばし床の活用例
転ばし床の活用例
転ばし床は、様々なシーンで活用されています。例えば、
* レストランや居酒屋などの飲食店
* ホテルや旅館などの宿泊施設
* 病院や診療所などの医療施設
* 公共施設や商業施設などの公共施設
* 住宅のリビングやダイニングなどの居間
などです。
転ばし床は、段差を解消することでバリアフリー化を図ることができるため、高齢者や障害者の方にも安心してご利用いただけます。また、床材を替えることで空間のイメージをガラリと変えることができるため、デザイン性の高い空間を演出するのにも最適です。
転ばし床は、バリアフリー化やデザイン性の向上など、様々なメリットがあるため、今後ますます活用されることが予想されます。